「四駆ならA/Tタイヤを履いていれば冬も大丈夫でしょ?」 そんな声をよく耳にしますが、実際はどうなのでしょうか。
今回は、最近主流になりつつある「スノーフレークマーク付きA/Tタイヤ」の真実に迫ります。雪道を走ってみてわかったメリットと、絶対に忘れてはいけない注意点をまとめました。
そもそも「A/Tタイヤ」ってどんなタイヤ?

A/T(All-Terrain)タイヤとは、その名の通り「全地形対応」のタイヤです。
- オンロード: 舗装路での静粛性や乗り心地を確保
- オフロード: キャンプ場や未舗装路でのトラクション(駆動力)を確保
この両方のバランスを追求しているのが特徴です。ジムニーのようなオフロード車においては、「純正タイヤよりカッコよく、マッドタイヤ(M/T)より扱いやすい」という、まさにいいとこ取りの選択肢として圧倒的な人気を誇ります。
進化した証「スノーフレークマーク」の存在
一昔前のA/Tタイヤは「雪道は苦手」というのが定説でしたが、最近のモデル(ヨコハマ ジオランダー A/T4など)は一味違います。
ここで注目すべきが「スノーフレークマーク(スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク)」です。
- 厳しい試験の証: 国連規格で規定された極寒の路面テストをクリアしたタイヤにのみ刻印されます。
- 高速道路の規制をクリア: これが付いていれば、「冬用タイヤ規制」が出ている高速道路でも走行が認められます。
従来の「M+S(マッド&スノー)」表記だけのタイヤよりも、格段に雪道での信頼性が高まっているのが現在のA/Tタイヤなんです。
【実録レビュー】実際に雪道を走ってみてどうだった?
今回、大雪の広島県で「ジオランダー A/T4」を装着したジムニーをテストしました。
1. 驚きの「登坂力」
正直、登る力に関しては想像以上でした。 2WDでは少しタイヤが空転する場面もありましたが、4WDに切り替えれば圧雪路でもグイグイと前に進みます。新雪をかき分ける力もあり、「スタッドレスがいらないのでは?」と一瞬思わされるほどの安心感がありました。
2. 弱点が見えた「下りとブレーキ」
しかし、過信は禁物だと痛感したのが制動(止まること)です。 スタッドレスタイヤは、氷に吸い付くような特殊なゴムを採用していますが、A/Tタイヤはあくまで「全地形用」の硬めのゴムです。 下り坂で強めにブレーキを踏むと、スタッドレスよりも明らかに滑り出すタイミングが早く、制動距離も伸びます。「進めるけれど、止まりにくい」。これがリアルな感想です。

まとめ:A/Tタイヤはどんな人におすすめ?
今回の検証を経て、シーエルリンクが考える「A/Tタイヤの雪道適正」はこちらです。
- 向いている人: 年に数回しか雪が降らない都市部にお住まいの方
- 急な降雪時に「ひとまず安全に帰宅すること」を優先したい方
- 向いていない人:
- スキー・スノーボードで毎週のように雪山へ行く方
- 路面が凍結(アイスバーン)しやすい極寒の地域にお住まいの方
A/Tタイヤは非常に優秀な「オールラウンダー」ですが、氷の上ではスタッドレスには及びません。自分の使用環境をしっかり見極めて選ぶのが、安全なジムニーライフへの近道です!
※シーエルリンクではスタッドレスタイヤ&ホイールのセット販売も行っております。気になる方はこちらのリンクから↓


