【ジムニー辞典】電動ウインチとは?│使い方や種類、故障の原因やメンテナンスなど徹底解説!!

自動車用電動ウインチとは

ウインチ(捲揚機)とは、回転ハンドルまたは原動機の回転力を歯車装置などで減速して回転させるドラムでロープなどを巻き取って、ロープなどに張力を与える機構の総称です。物体の上げ・下ろし、運搬、引っ張り作業などに使用する機械で、主に重量物の移動や保持に用いられます。

特に自動車用の電動ウインチは、四輪駆動車や林業用車両、車両積載車、救助用工作車などに搭載され、路外走破性の向上や、他車の救援、倒木など障害物の撤去に用いられます。樹木や岩などを介してワイヤのフックを自車に引っかけ、ウインチで巻き取りながら急勾配や泥沼などを走破することも可能です。

ウインチに使われる動力は、定置型では電動機とエンジンが多いですが、車載用ウインチでは、電動式はSUVなどに適したレジャー用や小型小容量の後付型など少数派で、エンジンの回転力をトランスミッション、またはトランスファー(四輪駆動車の場合)から分配するパワーテイクオフ(Power Take-Off、PTO)方式が主流となっています。

このように、電動ウインチは自動車の機能を大幅に拡張する便利な装置であり、適切なメンテナンスと修理を行うことで、その性能を長期間にわたり維持することが可能です。

電動ウインチの種類

電動ウインチの種類を紹介

電動ウインチにはさまざまな種類があり、それぞれが特定の用途や状況に最適化されています。定置型ウインチ:これは専ら構造物に固定して用いるウインチで、貨物・船舶・車両等の昇降や小移動のほか、リフト・エレベーター・可動橋や乗用遊具の昇降、大形扉やドーム屋根の開閉、プラントや舞台装置など各種機械設備の動作にも使われます。

可搬型ウインチ

仮設的に短期間使用する目的のウインチで、移動運搬に便利な構造を備えるものです。

オンボード(搭載)型ウインチ

船舶、四輪駆動車、林業用車両、車両積載車、救助用工作車などに搭載されています。これらは主に路外走破性の向上や、他車の救援、倒木など障害物の撤去に用いられます。

手巻きウインチ

可搬型としては、電気工事用、鉄道架線工事用、人命救助用、山岳救助用、多目的軽荷重用途のものがあります。

これらのウインチは、それぞれが特定の用途や状況に最適化されており、適切なウインチを選択することで作業の効率と安全性を向上させることができます。また、これらのウインチはメンテナンスと修理が必要であり、特に電動ウインチは定期的な検査とメンテナンスが必要です。これにより、ウインチの性能を最大限に引き出し、長期間にわたり安全に使用することができます。

電動ウインチの活用事例

電動ウインチの活用術

電動ウインチは多様な用途で活用されます。以下に主な使い方をいくつか紹介します。

  1. 救助活動:電動ウインチは救助活動において重要な役割を果たします。例えば、車両が泥沼や雪に閉じ込められた場合、ウインチを使用して車両を引き出すことができます。また、山岳救助や人命救助の際にもウインチが活用されます。
  2. 重量物の移動:ウインチは重量物の移動にも使用されます。建設現場や工場などで、重い物体を上げ下げする際に電動ウインチが活用されます。
  3. 林業:林業では、伐採した木材を引き寄せるためにウインチが使用されます。これにより、人力だけで行うよりも効率的に作業を進めることができます。
  4. 船舶:船舶では、船を岸壁に係留するときや洋上で停泊するときにウインチが用いられます。また、タラップやランプウェイの昇降、雑用クレーンや揚貨装置にもウインチが用いられています。
  5. 四輪駆動車:四輪駆動車では、路外走破性の向上や、他車の救援、倒木など障害物の撤去にウインチが用いられます。樹木や岩などを介してワイヤのフックを自車に引っかけ、ウインチで巻き取りながら急勾配や泥沼などを走破することも可能です。

これらの使い方は、電動ウインチの持つ強力な引っ張り力と操作性を活かしたもので、適切な操作とメンテナンスにより、安全かつ効率的に作業を進めることができます。

電動ウインチの故障の原因

電動ウインチの故障と原因

電動ウインチは強力な装置であり、適切に使用とメンテナンスを行えば長期間にわたり安全に使用することが可能です。しかし、以下のような原因で故障することもあります。

  1. 過負荷:ウインチの定格以上の重量を引き上げようとした場合、ウインチに過大な負荷がかかり、故障の原因となります。また、長時間にわたる連続使用も過負荷となり得ます。
  2. 不適切な操作:ウインチの操作方法を誤ると、ウインチ自体やウインチのワイヤーにダメージを与え、故障の原因となります。
  3. メンテナンス不足:ウインチは定期的なメンテナンスが必要です。特に、ウインチのワイヤーは定期的に点検し、必要に応じて交換することが重要です。また、ウインチの動力源である電動モーターも、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
  4. 環境条件:ウインチは厳しい環境条件下でも使用されますが、過度な湿度、塩分、汚れなどはウインチの性能を低下させ、故障の原因となります。

これらの原因を理解し、適切な操作とメンテナンスを行うことで、電動ウインチの故障を未然に防ぐことが可能です。また、万が一故障した場合でも、早期に修理を行うことで、ウインチの性能を回復させることができます。

電動ウインチの故障を防ぐ方法

電動ウインチの故障を防ぐ方法

電動ウインチの故障を防ぐためには、以下のような点に注意することが重要です。

  1. 適切な使用:ウインチの定格荷重を超えないようにしましょう。また、ウインチを連続して長時間使用すると、過熱して故障の原因となることがあります。必要に応じて休憩を取り、ウインチの冷却を行いましょう。
  2. 定期的なメンテナンス:ウインチのワイヤーや電動モーターは定期的な点検とメンテナンスが必要です。ワイヤーには摩耗や損傷がないか確認し、必要に応じて交換しましょう。電動モーターも定期的に点検し、異常があれば早急に修理を行いましょう。
  3. 適切な保管:ウインチは使用しないときは適切に保管することが重要です。湿度や塩分、汚れなどからウインチを保護するため、ウインチカバーを使用することをおすすめします。
  4. 操作の習熟:ウインチの操作方法を正しく理解し、習熟することも故障防止に寄与します。誤った操作がウインチの故障を引き起こすことがありますので、操作マニュアルをよく読み、必要に応じて専門家からの指導を受けましょう。

これらの点に注意してウインチを使用することで、故障を防ぎ、ウインチの寿命を延ばすことができます。また、万が一故障した場合でも、早期に修理を行うことで、ウインチの性能を回復させることができます。

電動ウインチと車検

電動ウインチと車検

電動ウインチを自動車に取り付ける場合、その取り付けが車検に影響を及ぼすかどうかは、ウインチの取り付け方や使用方法によります。

日本の車検制度では、自動車の安全性を確保するために、自動車の各部品が法令に適合しているかを確認します。そのため、ウインチを取り付ける場合でも、その取り付けが自動車の安全性を損なわないようにする必要があります。

具体的には、ウインチの取り付けにより自動車の重量が大幅に増加し、ブレーキ性能に影響を及ぼす場合や、ウインチの取り付けにより視界が遮られる場合などは、車検に影響を及ぼす可能性があります。

また、ウインチの取り付け自体が法令に適合しているかどうかも重要です。例えば、ウインチを取り付けるための穴を自動車のフレームに開ける場合、その穴開けがフレームの強度を損なわないかどうかを確認する必要があります。

このように、ウインチの取り付けが車検に影響を及ぼすかどうかは、ウインチの取り付け方や使用方法によります。ウインチを取り付ける際には、専門的な知識を持つ者に相談し、法令に適合した方法で取り付けを行うことが重要です。

車検が通る場合の根拠

車検が通る場合の根拠

電動ウインチを自動車に取り付ける場合、その取り付けが車検に通るかどうかは、ウインチの取り付け方や使用方法、そしてそのウインチが自動車の安全性に影響を及ぼさないかどうかによります。

以下に、ウインチの取り付けが車検に通る場合の主な根拠を挙げます。

  1. 安全性への影響:ウインチの取り付けが自動車の安全性を損なわない場合、その取り付けは車検に通る可能性があります。具体的には、ウインチの取り付けにより自動車の重量が大幅に増加し、ブレーキ性能に影響を及ぼす場合や、ウインチの取り付けにより視界が遮られる場合などは、車検に影響を及ぼす可能性があります。
  2. 法令遵守:ウインチの取り付け自体が法令に適合している場合、その取り付けは車検に通る可能性があります。例えば、ウインチを取り付けるための穴を自動車のフレームに開ける場合、その穴開けがフレームの強度を損なわないかどうかを確認する必要があります。
  3. 適切な取り付け:ウインチが適切に取り付けられている場合、その取り付けは車検に通る可能性があります。ウインチの取り付けには専門的な知識が必要であり、適切な取り付けを行うことで、ウインチの安全性と機能性を確保することができます。

これらの根拠に基づき、ウインチの取り付けが車検に通るかどうかを判断することができます。ウインチを取り付ける際には、専門的な知識を持つ者に相談し、法令に適合した方法で取り付けを行うことが重要です。

自動車用おすすめウインチ

シーエルリンクでは2種類のウインチを取り扱っています。
一つは6000lbs、もう一つは9500lbsのパワーを発揮するものです。
6000lbsに関してはワイヤーロープ仕様とファイバーロープ仕様の2種類があります。この6000lbsのウインチは比較的軽量な車体向けに開発されたもので、ジムニーなどの小型車両に最適なサイズになっています。
対して9000lbsはファイバーロープ仕様の1種類しかありません。大きさ的には大型車向けのサイズとなり、ランクルやラングラーなどに装着してレスキューやクロカンを楽しむことができます。
ご自身の車両に合わせてお好きな物をお選びください。

ウインチ6000lbsファイバー仕様
ウインチ6000lbsワイヤー仕様
ウインチ9500lbsファイバー仕様