マフラーについてのルールとは?

皆さんこんにちは!シーエルリンクのジントラです。

皆さんは 2022年9月1日 から騒音規制が厳しくなり社外マフラーに交換できなくなるという噂がある事を知っていますか?

時期は未定なのですが実は、内容に関してはほぼ実装されるのではないかと思われます。

そこで今回は騒音規制やマフラーの仕組み、ルールなどを説明していきます。

それでは始めます。

マフラーの知識に関する目次

マフラーの基本知識について

そもそもマフラーはどのような役割があるのでしょうか?

当然の事ですがこれは大まかにいうと排気ガスを排出する為の機能です。

では排出するだけの物になぜキャタライザーや、サイレンサーが付いているのでしょう?

マフラーには排気ガスを排出する他にも大事な仕事が2つあります。

1浄化装置の役割

 

2消音効果の役割

といった役割を担っています

マフラーの仕組み

ではどのパーツにそれぞれの役割を果たしているのか、構造を見ていきましょう。

※今回はJA11のマフラーを使って紹介します。

まずエンジン(ターボアウトレット)から排気ガスが入ってきます。

管を通り1つ目の装置キャタライザー(触媒)を通ります。

・キャタライザー(触媒):エンジンからの排気ガスに含まれる有害な成分を酸化・還元して                                            無害にする役割があります。

こちらのパーツは浄化装置の役割を担っています。

有害な成分を無害にする役割の為、このパーツが無いと環境問題的にもアウトになり車検にも通らなくなるほど重要な装置になっております。

キャタライザーを通り浄化された排気ガスはそのまま管を通り2つ目の装置、消音器(サイレンサー)を通ります。

・消音器(サイレンサー):マフラーの排気口付近についているパーツで、車の排気音を抑え                                        る役割を果たします。

こちらのパーツは消音効果の役割を担っています。

騒音問題を解決する為にはなくてはならい装置です。

一連の流れを終えた排気ガスは外に排出される流れになります。

これらの工程を行う事で騒音問題環境問題に配慮された機能となります

騒音規制について

騒音規制:自動車騒音に係る許容限度を定めること等により、生活環境を保全し、国民

の健康の保護に資することを目的とする。

こちらの騒音規制には フェーズ1 フェーズ2 フェーズ3 の3段階に分かれており、この3段階の規制内容もカテゴリーごとに分かれています。

さらにこの騒音規制はマフラーから出される音だけでなく、ロードノイズなども含めた総合的な音の規制となっています。

※今回はジムニー シエラに当てはまるM1のカテゴリーを紹介します。

図のようなカテゴリーになっていて赤い丸に囲まれているフェーズがジムニー、シエラに当てはまる物となっています。

そして現在適用されている規制はフェーズ2となっている為70㏈以上の騒音を出している場合は、規制の対象になります。

既にフェーズ2が実装しているため、実装日は未定ですがフェーズ3もいずれ実行されると思われます。

ただし、フェーズ3が実装されるのは新型車からとなるので、ジムニーに関して言えばフルモデルチェンジなどがない限り、フェーズ2の規制が適用されます。

アフターパーツの部品について

社外品のマフラーについてはよくJASMAプレートが付いてるものは全て車検を通す事が出来ると勘違いされている方も多いと思います。

 

JASMA日本唯一のマフラーのアフターマーケットの専門機関です。 保安基準との主な違い               は、近接排気騒音値の規定値を保安基準よりも厳しい数値としております。

そちらの検査をクリアするとJASMA専用のプレートが付けられるのですが、JASMAプレートが付いてるから車検に通るといった物ではなく

保安基準が定める数値をクリアしてるか

保安基準が定める正しい取り付けが出来ているか

となるのでJASMA プレートは保安基準の定める基準値より厳しい数値で合格したものに付けられる為、プレート付きのマフラーは正しい取り付けをしていれば車検に通るといったものになります。

JASMA プレートについて

先ほどJASMプレートが付いている物は正しい取り付けをしていれば車検に通るといいましたが、実はJASMAプレート自体には価値があるわけではありません。

JASMAは保安基準より厳しい数値を設定し公的試験機関に試験を依頼し合格した物に対してプレートを付けるといった流れになります。

JASMAが依頼する公的試験機関は3つ存在します。

JQR:該登録を受けた機関が性能等を確認した型式のマフラーには、「性能確認済表示」を              表示する等の制度がある。

JARI:自動車や道路交通に関連する研究、試験を行う団体。以前は経済産業省所管の財団               法人であったが、公益法人制度改革に伴い一般財団法人へ移行

JATA:自動車の適正かつ効率的な使用及び整備に関する技術の試験・調査研究、並びに自

動車輸送の用に供する諸施設に関する技術の調査研究を実施

JASMAの定める基準を合格すると図のように依頼した公的試験機関名と番号が刻印されるのですが、試験を行った証となる為この刻印に価値があります。

マフラーの正しい取り付けとは

ではマフラーの正しい取り付けとはいったいどういった物なのか?

これは色々な条件があります。

全年式に適用

1:ナンバープレートの遮蔽禁止

2:車室内への配管禁止

3:精度装置への熱害禁止

4:交通の安全を妨げないこと

5:確実な取り付け及び損傷していないこと

6:不適切な修復の禁止

これらが上げられます。こちらは全ての年式車に当てはまるのですがH291010日から後に制作された車に関しては2つの条件が追加されました。

H291010日以降の制作車

1:開口部が最後部車軸の後方

2:開口部が前後タイヤの内緑線より外側

となっています。

これまでだとマフラーの開放部は後向きで装着しないといけなかったのですが、現在はそういった縛りは緩くなっています。

後方に開口部突出のマフラー取り付けの基準

後方に開口部を出す場合の取り付けでは以下のルールがあります。

1:リアタイヤの車軸より後に開口部を出す

2:開口部がリアの最後端から5cm以上はみ出さないこと

といった基準が存在します。

サイドに開口部突出のマフラー取り付けの基準

後方の突出だけでなくサイドのマフラー突出が認められました。

ですがこちらも決められたルールが存在します。

1:フロントとリアのタイヤの内側を結んだ線から外側の突出

2:ボディーの最外側より内側の突出

といった基準があります。

故障したマフラーの補強について

マフラーが劣化などで故障した際に直す方もおられます。

ですが補修用としての物以外で補修した場合不適切な補修となる為、車検に通らなくなります。

(例えば):錆びて穴が空いでしまったのでただの針金で補修をおこなった場合

補修用ではなくただの針金を使用しているのでこれは不適切な修復になります。

※このように適切な修復が出来ない、どういった物かわからない場合はお近くの修理工場さんなどにお願いする事をお勧めします。

終わりに

騒音規制の強化が2022年9月1日より実施されるといった情報はデマだったのですが、時期が未定なだけで強化自体はほぼ確定的なのでその時の備えとなっていただけるようにマフラーの様々な事を紹介しました。

せっかくのジムニーが規制により乗れなくなるのは悲しい事ですので、正しい知識を付けてユーザーの皆様により長くジムニーライフを楽しんでいただけるよう